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シール印刷の豆知識シール印刷の豆知識

「シール」「ステッカー」って何が違うの?

紙やフィルムの裏面に糊がついているもの、という意味では「シール」「ステッカー」どちらも同じものですね。一体なにが違うの?と疑問に思われる方もいらっしゃいますが、実は言葉としてはっきり定義されているわけではないんです。
印刷業界では、屋内で使用するものを「シール」、屋外で使用するものを「ステッカー」と呼ぶことが多いです。

シール 元々の語源は英語の「seal(=蝋・鉛などに押印された印章)」で、封をするという意味合いがあります。
日本でいちばん最初にシールが作成されたのは大正元年。宮内庁からの発注で、イギリス皇室への贈り物を封緘するために、菊のご紋章をシールにしたのが起源とされています。現代においてもパッケージのフタに貼ったり、包装紙に貼ったり、手紙の封緘に使ったりと、封をするための印刷物をシールと呼びます。
さらにその用途は「封」以外にも広がり、文具やチョコのおまけなど、用途を問わず様々なシーンに使われる印刷物となりました。
ステッカー 英語では「sticker」と言うと、スーツケースや車に貼るような「貼り付けて遊ぶおもちゃの紙」を指すようです。
一方「ステッカー」と日本語の辞書を引くと、「貼り札。多く、広告やスローガンなどを印刷してあるもの」と出てきます。店舗入り口や電車内に貼ってあるようなイメージでしょうか。
英語の意味合いにせよ、日本語の意味合いにせよ、どちらも雨風が当たっても大丈夫な強い材質でなくてはなりません。
そのため、印刷業界では屋外対応のものを「ステッカー」と呼んでいます。
ラベル 「紙やフィルムの裏面に糊がついているもの」として、もうひとつ「ラベル」という呼び方もあります。
ラベルという言葉には本来「名札」や「荷札」という意味がありました。そこから転じて、食品表示や商品説明、郵便の宛名など、「ものの情報を伝える」ために貼るものをラベルと呼ぶようになりました。どこに貼るか、というよりも、何の目的で貼るか、によって呼び方を分けているようです。

どんな仕様があるの?

シール・ステッカーは「表面材質」「糊(粘着剤)」「台紙シート(剥離紙)」の3層で構成され、用途に応じてそれぞれの組み合わせを考える必要があります。

1.材質

アート紙 シール印刷でもっとも一般的な材質です。表面の手触りは折込チラシなどでよく使われる光沢紙と同じく、ツルツルしています。インク乗りもよくカラー印刷に適しており、高品質でありながら比較的安く仕上げることができます。耐水性はなく、室内向けです。
上質紙 コピー用紙のような素材で、筆記性に優れています。書き込んだりスタンプを押したりして使う、事務用品としてのシール・ラベルに最適です。ただしカラー印刷には向かず、色は沈んだような表現となります。
ユポ ポリプロピレンを主原料とした合成紙で、おもに屋内で使われます。紙・フィルムどちらの良さも持ち合わせており、多少の水や油がかかっても問題ありません。食品や化粧品、生活雑貨の商品ラベルとしてよく使用されます。
PET フィルム系の材質で、耐水性・耐熱性に優れています。シャンプーのラベルなど水回りで使用するものや、工業製品に最適です。屋内・屋外どちらにも使用できます。
材質の色は白と透明のタイプがあります。透明PETは下が完全に透けますので、デザイン性の高いシールも作成できます。
塩ビ 非常に破けにくく、耐候性・耐水性に優れた屋外用の材質です。ステッカーはもちろん、1300×5000mm以内の大判印刷にも対応しており、屋外広告としても多く使用されます。
※この他にも、和紙・クラフト紙・ホイル紙(金や銀などのアルミ箔を貼った紙)・ミラーコート紙(鏡面加工により強い光沢がある)など、様々な材質があります。
 ご使用になるシーンはもちろん、商品イメージに合わせた風合いの材質をお選びいただけます。同じデザインのシールでも、材質を変えるだけでまったく異なる印象に仕上がります。

2.糊

一般粘着 室内用シールでもっとも一般的な糊です。使用する対象や環境が特殊なものでなければ、基本的にこの糊を使用します。
強粘着 丸みやざらつき、凹凸のある面(粗面)など、一般粘着では剝がれてしまう場合に使用します。
一般粘着よりも糊が厚く柔らかくなっています。粘着力には「強粘着」「超強粘着」「トイシ用」といくつかグレードがあります。
再剥離 シールを貼付した後、はがすときに糊が残りにくいタイプです。貼付後に剥がすことが前提となっており、被着体を傷めることなく使用できます。
再剥離糊の中でも粘着力にバリエーションがあります。例えばふせん紙に使用されるのは「弱粘再剥離」と呼ばれるもので、やさしい粘着力によって紙の破損を防いでいます。一方「強粘再剥離」は粘着力の強いタイプです。しっかりした粘着力がありながら使用後は綺麗に剥がすことができ、ショーウィンドウや車に貼るステッカーなどに最適です。
冷食糊 シールを貼った後、低温環境に保管する場合に使われます。とくに冷蔵・冷凍保存の食品ラベルとして多く使用されます。
一般粘着の糊は冷えると固まってはがれやすくなりますが、冷食糊は低温環境に特化して開発されたもので、冷えても糊が固まることなく粘着力を保ちます。
粘着力には冷蔵用・冷凍用の2タイプがあります。貼付時は、常温の状態で貼ってから低温環境に移してください。
訂正糊 印刷物の訂正用につくられた、隠蔽性のある糊です。糊をグレー色に着色することで、隠したい文字が透けにくくなっています。
シール表面にも糊の色が透けるため、印刷面がグレーがかって見えます。
※表面材質と糊には相性があるため、すべての材質にそれぞれの糊が対応しているわけではありません。組み合わせによっては製作できない場合もあります。

3.仕上がり形状

シート仕上げ 1枚の台紙シートに複数枚のシールを適量に並べて仕上げます。もっとも基本的な仕上がり形態です。
1枚カット仕上げ 1枚の台紙シートにシール1枚の状態で仕上げます。シールのサイズが大きい場合にはこの形態で仕上げるのが一般的です。
シールに対して台紙シートをひとまわりほど大きく残した状態でカットするため、台紙から取りやすいです。
全抜き仕上げ 台紙シートをシールと同じ形状に断裁します。1枚ずつ配布するノベルティステッカーとしてよく用いられる仕上がり形態です。
1枚カット仕上げと比べると台紙シートの余白がないため、台紙から取りにくく感じる場合があります。台紙シートに切り込みを1本入れることで台紙を取りやすくする加工(裏スリット加工)もあります。
ロール仕上げ シールを紙管にロール状に巻きつけます。業務用のラベルで、シールピーラーや機械を使って貼り付ける場合にはこの方法で仕上げます。見積もりのご依頼・発注の際には、シールの向きや紙管サイズなど巻取り仕様をご指定いただく必要がございます。貼付け業者様に仕様をご確認をいただいた上で、ご指定のとおりに仕上げます。
マルチハーフカット 1枚のシートに複数のデザインを自由に配置します。ハーフカットとは台紙を切らずにシールのみに切り込みを入れる加工で、余白部分にも印刷を入れられます。ノベルティやおもちゃ文具でよく用いられる仕上がり形態です。

シール制作のポイントシール制作のポイント

長期使用・屋外使用に「ラミネート加工」

シール・ステッカーは3層構造であるとご説明しましたが、さらに表面に「PPラミネート加工」を施し、4層構造にすることがあります。
PPラミネートとは、ポリプロピレンを原料とする極薄フィルムを紙の表面に貼る加工のことです。PPラミネートを施すことで印刷面を保護できるため、長期使用の場合や、屋外使用のステッカーに必要となります。
PPラミネートには、光沢のある「グロスラミネート」と、艶消しをする「マットラミネート」の2種類があります。
仕上がりイメージに合わせてお好みでお選びいただけます。
屋外看板用の大型ステッカーを作成する場合には、グロスPPでは夜間ライトが反射して見づらくなってしまうため、マットPPをおすすめしております。

シールを剥がれにくくする「角丸加工」

角丸加工とは、角を丸くカットする加工のことです。
シール・ステッカーは、角丸加工を施すことで剝がれにくくなります。
たとえば電車の窓に貼ってある広告ステッカー。よく見ると角が丸く作られていないでしょうか。これは人の体がぶつかったり擦れたりしても簡単に剥がれないようにするための工夫です。
シールの角が鋭角だと力が一点に集中するため、剥がれやすくなります。
角を丸くすることで角への負荷が分散されるため、シールの強度が増すのです。

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